外出自粛などが求められる昨今、お家で過ごす時間が必然的に増えています。テレビを観たり、読書をしたり、趣味に没頭するなどお家でできることを色々試行錯誤しているのではないでしょうか。

それでも在宅時間が多くて、時間が余ってしまう
このようなお悩みの声をよく聞くようになりました。今回はそんな方のために、ご自宅で無料で楽しめるオンラインでの美術館についてご紹介します。
オンライン美術館を自宅で楽しむ
オンライン美術館とは
オンライン美術館とは美術館が収蔵している美術品をオンラインのネット上の仮想(バーチャル)空間で楽しめるサービスです。
この方法であれば実際に美術館へ足を運ばなくても美術品を見ることが可能です。また、今回ご紹介するサイトは無料での公開となっており、お金をかけずに楽しむことができます。
オンライン上で見たい作品に目星を付けておけば、外出制限が緩和された際に実際に足を運ぶきっかけにもなります。また、鑑賞方法もネット環境さえあれば、特段準備するものなどはなくどなたでも鑑賞することが可能です。

オンライン美術館の種類
オンライン美術館の公開方法は大きく分けて二つあります。
一つ目は各美術館が独自のサイトでその美術館内で所蔵している美術品について公開している場合です。
この場合は美術館が所蔵している美術品の公開ということで、公開数に制限がありますが、学芸員の解説など独自のコンテンツを公開しており、そのサイトでしかみることのできないものがある点が大きな利点として挙げられます。
二つ目はオンライン美術館としてのサービスを提供しているサイトで鑑賞する方法です。こちらはサービスに登録されている美術館の作品であればの国内外問わず美術品をサイト上で鑑賞することができます。
美術館の運営サイトではないため解説などの専門性においては各美術館の美術品公開には劣りますが、その分多くの作品を一つのサイトで見られることが利点となっています。
おすすめのオンライン美術館
それぞれの公開方法に分けておすすめのサイトをご紹介していきます。
東京国立博物館(東京)
東京国立博物館の公式YouTubeチャンネルに挙げられているオンラインでの美術館ツアーです。東京国立博物館に収蔵されている美術品を現役の学芸員が開設を交え、詳しく紹介しています。
ポーラ美術館(箱根)
こちらはポーラ美術館の手がているサイトで、オンラインでの解説付き美術館ツアーの他にも文章での美術品の解説やぬりえなど幅広い層が楽しめるコンテンツが盛りだくさんです。
ルーブル美術館(パリ)
世界でも有数の所蔵数を誇るパルのルーブル美術館のサイトです。360度のカメラで撮影された館内映像で、まるで館内に立っているような錯覚も覚えます。英語のサイトとなりますが、移動先が左側に表示されているシンプルな作りなので、簡単に楽しむことができます。
Google Arts & Culture
Google Arts & Cultureは検索エンジンとしても有名なグーグルがてがけるオンライン美術館のサービスです。このサービスの大きな特徴は提携している美術館の多さです。
全世界の2,500を超える美術館が提携しており、膨大な作品がオンライン上で鑑賞することができます。もし、実際に足を運ぶとなると膨大な時間と費用がかかることを考えるととてもありがたいサービスです。
使用方法はサイトにアクセスして、見たい美術館のページに飛ぶだけです。美術館ページには各解説が載ったストーリーや個々の作品の詳細が見れるアイテム、実際に館内を歩いているような体験ができるミュージアムビューなどから構成されており、コンテンツが豊富です。
コンテンツの多くは英語が多いですが、翻訳機能を使えば大まかな内容を読み解くことができます。機能はシンプルなのでとても使いやすいサービスです。
どのような美術館が提携しているか一例を挙げます。
<国内の一例>
<海外の一例>
これはほんの一例です。一例として挙げた美術館の作品だけでも膨大なアイテム数があり、これらのコンテンツを無料で楽しむことができるというのは、おトクという言葉を通り越しています。
全作品を見終わるまでにどれくらい時間がかかるかわからないほど作品がありますので、長期的に楽しめるおすすめなサービスです。
HASARD
HASARDは日本の方が提供しているオンライン美術館のサービスです。このサービスの特徴は実際の美術館の企画展のようにサイトの方が、作品や作者別で企画展のような構成で表示されている点です。
美術品ごとの表示が高画質かつ精度が高く、1点1点の作品をじっくりと楽しむことができます。その分表示までに少しお時間がかかりますが、時間がかかるのも納得できるような作品の綺麗さがあります。
日本のサイトということもあり、全体的に使い方がわかりやすくとても綺麗に作りこまれています。もちろん無料で鑑賞できます。
オンライン美術館で有意義な時間をお家で過ごす
いかがでしたでしょうか。外出という行為が自粛ムードの昨今、オンラインでの美術鑑賞はより充実していく分野かと思います。
もちろん実際に足を運んで目にする体験に比べると受ける感動は少なくなってしまうかもしれませんが、実際に足を運ぶことの難しい作品もオンラインなら細かく鑑賞することが可能です。
早く外出ができる状況になることを祈りつつ、お家にいながら名画を楽しめる便利なこのサービスを是非利用してみてください。
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