よくテレビでは日本は長寿大国で男女ともに 平均寿命が長いと言われています。
深くは考えなくても、誇らしいことだと思います。
私も平均寿命までは生きたいと漠然と思いますが、改めて調べてみると寿命には2つの指標が存在します。
それは平均寿命と健康寿命です。
皆さんは二つの寿命の意味を知っていますか?
寿命の種類
まず寿命という言葉はどのようなものを指しているのでしょうか。
寿命という言葉を辞典で引くと生命の存続している期間やあらかじめ決められている命の長さなどと記載されています。
皆さんも言葉の意味についてはよくご存じだと思います。
それでは平均寿命と健康寿命についてみていきます。
平均寿命
平均寿命とは統計上の男女別の平均的な寿命年齢のことを指します。
ここまではお分かりかと思いますが、どうやって算出しているかご存知ですか。
年間の死亡者の死亡時年齢を平均したもの・・・・ではありません。
私は単純にこの考えで算出したものと勘違いしていました。
そもそもこの算出方法だと人口の多い年代層の影響が強く、正確な平均が出ないので、よく考えると確かに違うことがわかります。
実は国が公式に発表している平均寿命とは、0歳の平均余命のことでした。
平均余命という平均寿命とは違う新しい言葉が出てきましたので整理します。
平均余命は生きれる時間を指していますので、30歳の人の平均余命と50歳の人の平均余命は異なります。
平均寿命が更新されたというのは、医療の発展などの発展により現在生まれてくる子供がいくつまで生きれるかという期待値を指していたのです。
つまり、平均寿命は亡くなったな方の年数という事実に基づくものではなく亡くなるまでの年数を予測した年数ということになります。
ではここで気になるのが、自分の世代は大体いくつまで生きられるのかという部分ではないでしょうか。
これは厚生労働省の発表している簡易生命表というものでお分かりになるので、参照してみてください。以下から最新の平成30年簡易生命表を確認できます。
ちなみに平成30年度の数字ですと、平均寿命は男性81.25歳、女性87.32歳となっています。
健康寿命
健康寿命とは WHO(世界保健機構)が提唱した新しい指標として、平均寿命から寝たきりや認知症など要介護となる期間を差し引いた期間を指します。
簡単な言葉に言い換えると、毎日元気に自分の力で行動できる期間ということになります。
実は日本の長寿大国という部分には華やかな面だけでなく、大きな問題を抱えていたのです。
それは、平均寿命と健康寿命の年数に大きな開きがあることです。
年数としては2016年のデータで男性で8,84年の開き、女性で12.35年の開きがあります。
つまりこの年数の期間は認知症や寝たきりなどの期間であり、この期間が長いということは、要介護の期間が長いということです。
どんなに長生きできたとしてもこの期間が延びていくだけでは、楽しい老後を過ごすことは難しくなってしまいます。
寿命100年で健康寿命が80歳の人と寿命が90年で健康寿命が85歳の人だとどちらが理想でしょうか。私は10年寿命が短いとしても健康寿命の長い後者を選びます。

健康寿命を延ばすことが楽しい老後の鍵
楽しい老後を過ごすための鍵は健康寿命の長さにあります。
規則正しい生活を送るとともに、夢中になれる趣味をみつけ、寝たきり予防や認知症予防をしていきましょう。
無趣味な人と比べ、趣味のある人は手先を動かす機会も多いため、自然と脳を使い、認知症予防に繋がります。
このサイトでは今後も健康情報と老後の趣味に適した情報を発信していきますので、少しでもご参考になればと思います。
コメント