老後の趣味としてよく取り上げられる一つに盆栽があります。
この盆栽なぜ多くの人が趣味に持つほどの魅力があるのでしょうか。
そもそも盆栽とは何を指し、どのように鑑賞して楽しみものか私は知りません。
気になったので調べてみることにしました。
盆栽とは何か
まずは盆栽とは一体何なのか定義をみてみます。
盆栽という字を分解してみます。
「盆」の字は入れ物のことを指し、「栽」の字は植物を指し、
多くの場合、盆栽は木や草、苔などの植物を鉢に植えたものを指すようです。
起源は中国にあり、年代については2,000年前や紀元前など様々な説がありますが、古来より親しまれているもので、日本にも1,000年以上前に伝来されたといわれています。
この盆栽は言葉の作りからもわかるように、器となる鉢と植える植物の両方を合わせて一つの作品として成り立ちます。
しかしながら、ただ鉢に植えれば全て盆栽とみなすわけでもないようです。
剪定を行い、針金で枝を調整したり、時にはあえて芽を摘むなどの人為的な工夫が施され、器となる鉢との調和をも考え抜いた芸術作品が盆栽と呼ばれるようです。
芸術作品と言われると敷居が高く感じてしまいます。
果たして素人でも手が出せるのでしょうか。

盆栽のはじめ方
定義の部分で芸術作品とお伝えしましたので、
趣味として扱うにあたり、身構えている方もいるかと思います。
しかしながら、現在は書籍やネットでの情報も多く取り入れられることから始めること自体についての敷居はかなり低くなっているようです。
盆栽本体・道具の準備
実際に盆栽の通販会社をみると種子や鉢をバラ売りしているところから、既に作品として成立しているものをセットで販売しているところまで様々あります。
最初からこだわりのある方はバラで購入しじっくり育てていくのもいいですし、セット購入で盆栽として成立したものを早く育てるというのもいいと思います。
始める段階ではあまり気負わずに行える方法でいいかと思います。
また、盆栽は日々育てていくものとして手入れが肝心です。
道具についても剪定ばさみなど単品で売っているものから、霧吹きやピンセットまでセットになったものまで用意されているので、お好きなものを選べます。
心の準備
物質的な準備は案外簡単なようなので、後は心の準備かと思います。
前段で芸術作品とお伝えした以上、
いい作品を作る
大会に出す
など志しを高く持って始めることはとてもいいことだと思います。
しかしながら、まず第一に考えていただきたいことは盆栽を枯らさないことではないでしょうか。
盆栽は作品である前に植物という生き物です。
生き物だからこそ味わえる醍醐味と、その繊細さが芸術として高く評価されている部分かと思います。
是非植物として大切に育ててください。
なぜ老後の趣味として向いているのか
今回盆栽について調べましたが、老後に向いた趣味という旨は見当たりませんでした。
むしろ若い方への奨励や、日本独自の文化として海外進出している部分が目立ちました。
では、なぜ老後の趣味のイメージが強いのか考えてみました。
私が思うに理由は2つあります。
理由1:作品の主題との親和性
盆栽を作品として作りあげるにあたり、世界観というものが重要視されます。
その作品を通してどのようなことを伝えたいか、どのような風景を切り取ったものなのかなどです。この点において、年齢を重ねた方は様々経験をしたうえに、多くのものを目にしていることから、目が肥えているため、世界観を作りあげるのにとても向いていると思います。
理由2:育てるという行為
盆栽は作品ながら生きており、日々成長を遂げます。
春夏秋冬の季節感もあり、様々な顔をのぞかせるのも楽しみの一つです。
年を重ねた方は自身の成長もさることながら、家族の成長や次の世代の成長を多く目にしてきた方が多く、成長というものにたくさんの楽しみを見出すことができるためではないでしょうか。
以上が私が考える理由であり、老後の趣味として最適ではないかと思います。
是非時間を持て余している方は検討してみてください。

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