普段多くの方は布団を敷くか、ベッドで寝ています。素材や形は変われれど、多くの人は
敷布団(マットレス)+掛け布団+枕
この寝具3点セットを用いて睡眠をとっていると思います。良い睡眠にはこの寝具の存在が重要で、身体に合わないと健康を害してしまう原因にもなります。
特に枕については昨今メディアでも様々な意見や情報が飛び交っており、どれが自分に合った枕なのか判断が難しい状況となっています。私自身ここ一年で3回枕を変えました。
枕選びを成功させるには、
情報に踊らされず、自分にはどんな枕が合うのか基準を作ること
が重要です。
今回は簡単なようで難しい枕の選び方、その参考になる情報をお伝えしていきます。
枕を選ぶために
枕の存在意義を知る
そもそも寝る際に枕はなぜ必要なのでしょうか。
- 枕を使用しない時に比べ首や頭が楽だから
- 枕を使用しない時に比べ寝心地がいいから
- 物心ついた時には枕を使用していたから
以上のことが私が何気なく枕を使用している理由ですが、以外にも睡眠には枕が必須という明確な理由を明記している文献やサイトに辿りつくことができませんでした。
これは人の寝る姿勢が千差万別であり、枕が与える健康効果についても様々な意見があるため、ひとくくりに言い切ることが難しいからではないかと思います。しかしながら、面白い情報がありました。
それは枕を使用している文化圏と歴史についてです。形や素材は様々ですが、枕は世界中の全文化圏で用いらており、歴史においては多くの遺跡の出土品から枕が発掘されており、紀元前より使用されていた形跡が残っているようです。
インターネットがない過去の時代において身分や文化圏の差がなく、世界中で枕が使用されていることを考えると
枕は多くの文化圏で自然発生的に発明されたもの=人間の睡眠に必要不可欠な寝具
という解釈ができ、枕のもつ役割はとても大きのではないかと思います。そして、その枕を選ぶということは人として生きていくうえで、重要な選択の一つなのかもしれません。

枕を選ぶ基準を知る
枕は高さや硬さ、大きさや素材など様々な要素によって構成されています。ここでは枕を選ぶ基準として重要な2つの要素を紹介します。
枕の高さ
枕の高さは睡眠時の首への負担を和らげる働きをします。人間の首から後頭部にかけての部分はS字のカーブを描いており、ここを枕の高さで支えることで寝ている時の姿勢が楽になります。
この首のS字の部分に関しては、カーブの浅い人、深い人、首回りの細い人、太い人、男女の性別の違いによっても大きく異なり、全人類に合う枕というのを作ることは不可能です。
このため、自分に合った高さを把握することが重要です。理想としては自身が直立して立っている時と同じ感覚を枕の上でも再現できる角度がいいと言われています。
高すぎても低すぎても問題があり、高さが合わないと肩こりや頭痛、いびきなどの原因にもなってしまうため、注意が必要です。
健康に実害を及ぼす点からも、枕を選ぶ際には最も重要視すべき要素であり、自分に合った高さというのを知る必要があります。
枕の硬さ
枕の硬さは高さほど健康に影響を与える要素ではないものの、自身の好みの硬さでない場合は熟睡を妨げてしまう要因となってしまうため、好みの硬さを把握しておくことは大切です。
ここ最近では少し柔らかい低反発の枕がよくメディアで取り上げられていましたが、より硬い質感の枕のほうがいいなど様々な情報があります。
この情報の中には新商品などを売るための広告なども含まれるため、鵜呑みせず自身の好みを見つけ、そこを突き通すことが重要です。
余談ではありますが、ホテルのベッドでよく複数の枕を見かけると思います。あれは硬さの違う枕が用意されており、宿泊する方の好きな硬さで眠れるよう配慮されているためとなっています。
この他にも枕の素材や大きさなどの要素がありますが、あまり睡眠への影響は大きくないため、個人の好みで選ぶことをおすすめします。
大きなサイズの抱き枕などは寝ている姿勢によって使い心地の良し悪しが分かれる代表的な枕です。特殊な寝相の方などは既存の枕の概念にとらわれない形状で探すのも、自分に合った枕へ近く方法かもしれません。

自分に合った枕を探して試す
上記でお伝えした基準をもとに自分に合った枕を選ぶ際には、実店舗へ足を運ぶことをおすすめします。
もちろん枕におけるネット通販サイトも充実しており、過去取り上げた大手通販サイトでも枕は多く取り扱われています。
しかし、私はネット通販で意気揚々と枕を購入して2度失敗しています。商品の性能や価格の安さに魅力を感じましたが、結局自分に合うものではなかったため、肩がこり熟睡できませんでした。
この経験からも枕を買う際には実店舗へ足を運び、自分に合う枕を試すということをおすすめします。
枕は家具を取り扱う店舗であれば大抵置いている商品です。近くにベッドなどを試せるスペースがあれば、実際に寝る姿勢で試してみることがベストです。
昔から寝具売り場は、スペースが広く、頻繁に売れそうな商材もないのになぜ維持する必要があるのだろうと不思議に思っていましたが、枕を試せたことをきっかけにとても消費者目線でありがたい売り場なのだと気づきました。
寝具売り場は多くの場合、店員さんへ声かけなどをすることで試すことができますので、近所の家具屋さんなど覗いてみてください。
枕は合う合わないが家族でも違うため、今回の記事ではおすすめの枕などをお伝えすることはできません。しかしながら、
自分の枕基準を持って試す
という方法が自分に合う枕探す最短距離の方法かと思いますので、こちらについてお伝えしました。
みなさんのいい睡眠に繋がる参考になれば幸いです。
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