季節を感じる、老後の丁寧な暮らし

暮らし

日に日に暖かくなってくると、少しずつ春が近づいているのだと感じます。連日テレビのニュースでは桜の開花予想が話題にあがってきます。私はこの桜の開花予想を見る度に嬉しい反面少し切ない気持ちになることがあります。それは、

あと何回桜を見ることができるだろう。

という疑問が浮かんでしまうからです。

桜というのは春にしか咲かず、咲いている期間も短いです。今年の桜が散ってしまえば、次にみられるのは、おそらく来年になるでしょう。そうすると桜を見られる回数というのは自ずと自分の寿命と重ねてしまうのです。

もちろんこの回数は誰にも予測ができませんし、悲観し過ぎているかもしれません。

しかしながら、私がここで言いたいのは春の桜が見れることは案外貴重な体験という気づきであり、それぞれの季節を感じることは日々丁寧に生きるための大きなヒントになるのではないかということです。

今回はこの季節について考えてみたいと思います。

季節を感じるのに適した日本

四季がわかりやすい気候

日本は春・夏・秋・冬の四季で気候がはっきりと変わるため、季節の移り変わりを感じやすい国です。日本はこの気候変動により、春は暖かく、夏は暑く、秋は涼しく、冬は寒いということが明確です。

気温や天候というのは私たちの服装へ大きな影響を与えるので、私たちもこの気候が変わることを自然と意識しています。衣替が大体5月から6月に行われるのも昔から季節を感じてきた習慣からではないでしょうか。

逆にハワイなどの南国に住む人は一年を通じてTシャツで過ごせてしまうため、寒い冬や暑い夏というふうに気候では季節を意識しづらいかもしれません。

季節を意識した行事

また、日本にはそれぞれの季節にある行事があり、季節を意識しやすいです。代表的なものですと

春:ひな祭り 入学式 卒業式 花見 端午の節句

夏:七夕 海開き 夏休み お盆

秋:文化祭 お月見 稲刈り 紅葉狩り

冬:大晦日 お正月 初詣 節分

などが挙げられます。

古来から存在する俳句にも、季語というものがあり季節に合った言葉を俳句の中に入れます。これらの行事の多くは季語として取り入れられられており、季節の象徴となっています。

行事というのは思い出に残るので、昨年の冬というより、昨年のお正月というほうがその季節での過ごし方を思い出せるのではないでしょうか。

旬を感じられる食事

普段の生活において季節を感じられるものといえば、それぞれの季節ごとに食べられる旬の食材です。

春であればキャベツやいちご、夏であればとうもろこしやすいか、秋であればさんまやさつまいも、冬であればみかんやぶりなど、パッと思いつくだけでもたくさんの旬の食材があります。

生産技術の発達で一年中食べれるようになった食材もたくさんありますが、やはり旬に食べられる食材は他の時期比べ美味しいです。また、安価に手に入れることができるので自然と食卓にのぼる回数も増えます。私は魚が好きなので、さんまが夕飯で食べられるようなってくるともう秋なのだとしみじみと実感します。

以上のように日本における季節は衣食住の中に浸透しており、自然とその季節を大切にしている国民性なのだということが分かります。

しかし、これが当たり前になり過ぎているため、四季への関心が薄れてしまうこともあります。

日本の四季の素晴らしさを語らせると外国人の方のほうが饒舌なことが多いのはこのためだと思います。彼らにとって、日本の四季は珍しく新鮮に思え、素晴らしいことだと素直に感じ取りやすいからだと思います。

では、少し鈍ってしまった季節に対する感度を高めるにはどのうようにすればいいでしょうか。

季節を感じるための行動

最も季節を感じることというのはその季節にしかできないことを身を以て体験するしかないと考えます。

冬であればスキーに行く!

というのも季節を感じられる体験ですので、とても効果的です。

しかしもっと簡単なことでも体験ができると思います。

それは季節ごとの風景に目を向けることです。

例えば、季節は春だとします。

  • つくしを見ましたか。
  • タンポポの綿毛を飛ばしましたか。
  • 桜の花びらを拾いましたか。
  • これらの植物を見て足を止めましたか。

という質問に全てイエスで返せる方は季節に目を向けられている方だと思います。普段の生活の中でできることですが、意識しなければ素通りしてしまう人が大半かと思います。

これらのことは子供の方が一つ一つの変化へ純粋に反応するため、季節に敏感です。

つまり大人になって当たり前に思えることを、当たり前に思わないことが季節を感じる感度を高める方法と言えます。

食事も同じことが言えます。

金額や手軽さを重視しファストフードやファミリーレストランへ行ってしまうほぼ似たようなメニューが一年中食べられてしまうので、お家でご飯を食べることをオススメします。

季節ごとの旬の食材を一番感じ取れるのは、スーパーの野菜コーナーや鮮魚コーナーへ行くことです。

値段が安く身がしっかりしているものはその時期の旬のものです。自炊をしないという方でも、お刺身を食べるだけでも味の違いに驚き、その旬を感じ取れるのではないでしょうか。

丁寧な暮らしとは何なのか

シニア世代向けの雑誌に丁寧な暮らしという言葉をよく雑誌などで見つけますが、明確な答えはないように思えます。

毎日の家事を習慣づけ、日々整理整頓して暮らす。

素敵なことで実践してみたい。

しかしこれは丁寧に暮らすことではなく、丁寧に見えるための暮らしで本質的な答えではないと考えます。

丁寧な暮らしとは最期の瞬間に自分は丁寧に時間を使えた人生だと思えることではないでしょうか。

繰り返しの似たよう時間を過ごすことをするのではなく、それぞれの季節を感じるために足を運んだり、足を止めたりすることを丁寧な暮らしだと私は思います。

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