皆さんは普段の食事で気を付けていることはなんですか。
- 毎日3食決まった時間に食べること
- 食べる量を腹八分目に抑えること
- 栄養バランスを考えた献立にすること
時間・量・質の3点を考えることはとても重要です。
特に偏食にならないように、栄養バランスには年々気を配る傾向があります。
しかしながら、極端に菜食主義に偏り肉食を控えてしまう方がいます。

肉食は身体に悪いのでは?
そう思っている方も中にはいるのではないでしょうか。
また、加齢とともに顎や歯も弱くなるため、あまり固い肉などを敬遠しがちです。
肉食は老後の食生活においてあまり良くないものなのでしょうか。
本当は身体にいい肉食
お肉に含まれる栄養素
お肉に含まれる栄養素として最も大きな比率を占めるのが、タンパク質です。
タンパク質は人間が生活していくうえでとても重要な栄養素の一つです。
筋肉や血液、皮膚や爪や髪の毛などを作るという大きな役割を果たしています。
このタンパク質は植物由来のものだと大豆でとることができますが、お肉に比べ含まれている量が少ないため、野菜のみでとることは難しい栄養素です。
また、お肉は食べるお肉の種類や部位によって摂取できる栄養素が異なります。
牛肉はビタミンB群と鉄分がたくさん含まれており、豚肉はビタミンB1、鶏肉はビタミンAが多く含まれています。また、鶏肉は他のお肉に比べ低カロリーという特徴もあります。
部位でいうと肝臓にあたるレバーはどの動物のお肉でも鉄分を多く含んでいる部位となります。鉄分は血液を作る際に大きな役割を果たし、貧血気味の方にもオススメの食材です。
お肉を食べる効果と寿命の関係性
お肉を食べることは身体にどのような影響があるのでしょうか。
約120前にはこのお肉を食べるという行為は日本ではあまり馴染みのないものでした。しかし、国際化が進み食卓に欧米の食事が取り入れられていくと平均寿命がどんどん上がっていきました。
これは食卓の欧米化に伴いお肉を食べる機会が増えたことが要因の一つと考えられています。
平均寿命の推移、考え方については以下の関連記事をご確認ください。
なぜお肉を食べることが長寿に繋がるのでしょうか。
これは単にタンパク質という栄養素が取れるというだけではありません。
お肉には筋肉や血液を作る他にも、骨を作る作用に働きかけたり、日頃の疲労を回復させる栄養がたっぷりと含まれているためです。
お肉のオススメの部位と調理方法
では、なぜお肉は身体に悪いと言われているのでしょうか。
これはお肉に含まれる不飽和脂肪酸というものが身体によくないためです。
こちらを過剰摂取してしまうと身体に脂肪として蓄積され、肥満を引き起こします。肥満は様々な病気を引き起こすため、量の取りすぎには注意しましょう。
つまり、お肉が身体に悪いというのは不飽和脂肪酸が含まれているという部分が誇張されてしまった結果ということです。
では、この不飽和脂肪酸を取らないようにすることはできるのでしょうか。
これは、完全0にすることは難しいですが、工夫することでその量を軽減することができます。
それは食べる部位と調理方法を工夫することです。
オススメの部位
まず、不飽和脂肪酸をあまり含まず、栄養素の多い部位としては脂身ではなく赤身がオススメです。
牛や豚はバラ肉ではなく、ロースの方が赤身部分が多く、鶏肉はももではなくむね肉が脂の少ない部位となります。
鶏肉は牛や豚に比べると元々のカロリーも少ないので、肥満が気になる方は鶏肉を食べることをオススメします。
オススメの調理方法
オススメの調理方法としては、蒸したり、茹でたりする食べ方です。この調理方法であれば、調理に油を使用しないため
摂取カロリーも抑えることができます。鍋料理のしゃぶしゃぶも脂をお湯の中で落とすため、オススメです。
どうしても揚げ物が食べたいという方にはノンフライヤーの調理器具もオススメです。
この調理であれば油で揚げたものに比べ余分な不飽和脂肪酸が落とさせたものができます。
部位や調理方法を工夫して美味しくお肉を食べましょう。
お肉はシニア世代の味方
身体を作るお肉はシニア世代の強い味方です。脂について摂取を控えるようにお伝えしていますが、この脂には旨味が含まれるため、味の薄い野菜と合わせても美味しい料理となります。
摂取する量には気を配りつつも、積極的にお肉を食べ、楽しい老後を過ごしましょう。
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